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RSウイルスワクチン接種は早産のオッズ増加と関連する

Acta paediatrica (Oslo, Norway : 1992)2025-01-20PubMed
総合: 81.5革新性: 8インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8

概要

本メタ解析では、妊婦へのRSVワクチン接種でRCTにおいて早産オッズが有意に上昇(OR 1.17)、全体でもOR 1.13でした。初期導入期の周産期安全性監視の強化が求められます。

主要発見

  • RCT(17,656出生)では早産のオッズが上昇(OR 1.17, 95%CI 1.02–1.34)。
  • 観察研究(3,446例)では有意差なし(OR 0.93, 95%CI 0.69–1.25)。
  • 全体の統合ではオッズ上昇(OR 1.13, 95%CI 1.00–1.27)、確実性は中等度(GRADE)。
  • 市販ワクチンに限定したRCT解析でも上昇傾向(OR 1.21, 95%CI 0.98–1.49)。

臨床的意義

医療者は最新エビデンスに基づく説明を行い、制度側は強固な周産期ファーマコビジランスを整備してリスク定量化と推奨の最適化を図るべきです。

なぜ重要か

妊婦RSVワクチンは新規導入段階であり、早産シグナルは周産期医療とワクチンプログラムのリスク・ベネフィット評価に直結します。

限界

  • 迅速レビューの設計であり、研究間の不均質性や残余交絡の可能性。
  • 固定効果モデルにより研究間分散を十分に反映しない恐れ、市販ワクチン限定解析の検出力の限界。

今後の方向性

集団ベースの能動的安全性監視の拡充、接種週数や併存症などの機序・サブグループ解析、新規RCTや実臨床データの追加に伴うメタ解析の更新が必要です。

研究情報

研究タイプ
メタアナリシス
研究領域
予防
エビデンスレベル
I - 複数のランダム化比較試験に基づく統合(観察研究を補助的に含む)
研究デザイン
OTHER