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PRISm患者におけるLife’s Essential 8と死亡・心血管罹患リスク、ならびにPRISm推移との関連

Thorax2025-01-21PubMed
総合: 77.0革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8

概要

UK BiobankのPRISm 31,943例では、LE8が低いほど心血管罹患および全死因・心血管・呼吸器死亡のリスクが高かった。さらに、LE8低値は正常からPRISmへの移行を増やし、PRISmから正常への回復の可能性を低下させた。

主要発見

  • PRISm集団でLE8低値は、高値に比し心血管疾患リスク(HR 2.70)および全死因・心血管・呼吸器死亡の増加と関連した。
  • LE8低値は正常からPRISmへの移行オッズを上昇(OR 2.24)させ、PRISmから正常への移行オッズを低下(OR 0.51)させた。
  • PRISmの多くがLE8中間群に属し、健康最適化の介入余地が大きいことが示唆された。

臨床的意義

LE8をPRISmのリスク層別化に取り入れることで、死亡や不利な推移を減らすライフスタイル・予防戦略の重点化が可能となり、多職種での管理を後押しする。

なぜ重要か

修飾可能な心血管健康スコアをPRISmの死亡・病態推移と結び付け、呼吸器領域でのライフスタイル介入の意義を裏付ける。

限界

  • 観察研究であり因果推論に限界があり、残余交絡の可能性がある
  • UK Biobankの人口特性により一般化可能性に制約があり得る

今後の方向性

PRISmにおけるLE8に基づくライフスタイル介入試験、LE8各領域と肺構造・機能、炎症の機序的連関の解明。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予後
エビデンスレベル
II - 多変量調整を伴う大規模前向きコホート解析
研究デザイン
OTHER