再発性呼吸器乳頭腫症成人に対するPRGN-2012遺伝子治療:第1/2相ピボタル臨床試験
総合: 80.5革新性: 9インパクト: 9厳密性: 7引用可能性: 8
概要
単群第1/2相ピボタル試験(n=38、推奨用量で35例)で、PRGN-2012は手術減量後の補助投与により12か月間の介入不要を指標とする完全奏効率51%を達成し、安全性も良好であった。成人RRPに対する初の全身療法としての承認申請を裏付ける結果である。
主要発見
- 単施設単群第1/2相試験でRRP成人38例を登録し、術後Day1,15,43,85にPRGN-2012を補助投与した。
- 推奨第2相用量(n=35)で、12か月介入不要の完全奏効率は51%であった。
- 安全性は良好で、FDAへの生物製剤承認申請が予定されている。
臨床的意義
承認されれば、RRPにおける繰り返し手術の負担と気道合併症を減らし得る。術後の補助投与スケジュール導入と長期の有効性・安全性モニタリング体制が求められる。
なぜ重要か
全身治療が存在しない希少疾患RRPにおいて、持続的な臨床的有用性を示した初の全身遺伝子治療である点が画期的。
限界
- 無作為比較対照を欠く単群・単施設デザイン
- 追跡は短〜中期であり、12か月以降の持続性は未確立
今後の方向性
有効性・持続性・安全性を検証する無作為化または外部対照研究、奏効予測バイオマーカーの探索、手術負担軽減の経済評価が望まれる。
研究情報
- 研究タイプ
- 症例集積
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- III - 無作為対照のない前向き単群第1/2相介入試験
- 研究デザイン
- OTHER