英国における妊娠中の個人およびその乳児に対する軽症・重症COVID-19に対するワクチン有効性:テストネガティブ症例対照研究
総合: 80.0革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 9
概要
英国の大規模テストネガティブ症例対照研究により、妊娠中のCOVID-19ワクチンの有効性は高く、ブースターにより少なくとも15週間は持続しました。特に妊娠後期の接種は乳児に対しても生後6か月まで有症状感染と入院を大幅に抑制しました(デルタ・オミクロンともに効果)。
主要発見
- ブースター接種後の有症状予防効果は妊婦でデルタ98.4%、オミクロン80.1%に達した。
- 妊婦におけるデルタ入院予防効果は一次2回で92.7%に達した。
- 妊娠第3三半期の母体接種は乳児を生後6か月まで防御し、有症状予防はデルタ86.5%、オミクロン56.6%、入院予防はデルタ94.7%、オミクロン78.7%だった。
- 妊婦ではブースター後少なくとも15週間、効果減衰の証拠は認められなかった。
臨床的意義
妊娠中、特に妊娠後期の一次・ブースター接種を優先し、母体と生後6か月までの乳児を保護すべきです。
なぜ重要か
母体と乳児の双方を守ることを示した決定的で政策的に重要なエビデンスであり、妊娠中のブースター接種時期の判断に直結します。
限界
- テストネガティブデザインは受診行動や残余交絡の影響を受け得る
- ブースター後15週以降や後期のオミクロン亜系に対する有効性は未評価
今後の方向性
新興変異株に対する母体・乳児防御の持続性を検証し、三半期ごとの最適なブースター時期を評価する。
研究情報
- 研究タイプ
- 症例対照研究
- 研究領域
- 予防
- エビデンスレベル
- II - 大規模で精緻なテストネガティブ観察研究(行政・臨床データ連結)。
- 研究デザイン
- OTHER