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感染後のSARS-CoV-2ワクチン追加接種による防御効果:上海におけるコホート研究

eLife2025-02-17PubMed
総合: 77.0革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8

概要

感染・接種既往者199,312人の住民ベース・コホートで、感染後の追加接種はオミクロン再感染を抑制した(aHR 0.82)。第2波に近い時期の接種ほど効果が強く(30日以内aHR 0.51、90日以内0.67)、ワクチン種別や事前接種回数にかかわらず概ね有益であった。

主要発見

  • 感染後の追加接種は再感染リスクを低下(aHR 0.82、95%CI 0.79–0.85)。
  • 次波前30日以内の接種で効果がより強く(aHR 0.51)、90日以内ではaHR 0.67。
  • ワクチン種別を問わず有益で、事前の接種回数により効果は変動(3回既接種ではHR 0.96)。

臨床的意義

感染既往者へのブースター接種を支持し、(流行波に近い)接種タイミングの最適化と、プラットフォーム横断の適用性を示す。

なぜ重要か

大規模実臨床データで感染後ブーストの追加防御効果とタイミング依存性を定量化し、ハイブリッド免疫下のブースター政策に直結するため。

限界

  • 後ろ向き研究で残余交絡や検査・把握バイアスの可能性
  • 地域・変異株・検査体制の違いにより一般化可能性に限界

今後の方向性

ブースター時期戦略の前向き評価、変異株別効果と持続性の検証、重症化指標・費用対効果との統合分析。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予防
エビデンスレベル
II - 調整済み時間依存解析を備えた大規模で良好に設計された観察コホート研究。
研究デザイン
OTHER