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成人一般ICU患者のコアアウトカムセット

Critical care medicine2025-03-04PubMed
総合: 80.0革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 9

概要

多手法の修正デルファイ法と国際検証により、成人一般ICU試験のための6項目コアアウトカム(生存、生命維持装置非使用日数、せん妄非発生日数、院外日数、健康関連QOL、認知機能)が定義された。

主要発見

  • 成人一般ICU試験のための6つのコアアウトカムを定義し、国際的に妥当化した。
  • 文献統合(329項目)、デルファイ調査(264名)、多国間パネル検証を含むプロセスを実施。
  • 生存だけでなく健康関連QOLや認知など長期・患者中心の領域を重視。

臨床的意義

このコアセットの採用により、ICU試験のアウトカム選定が標準化され、メタ解析が容易になり、患者中心のエンドポイントの整合が進みます。

なぜ重要か

アウトカムの調和化により、呼吸不全を含むICU試験の比較可能性と解釈性が向上し、研究の価値が高まります。

限界

  • 成人に特化しており小児ICUは対象外。
  • 各アウトカムの操作的定義や測定法の標準化・実装可能性の検討が今後必要。

今後の方向性

各アウトカムの測定プロトコール・時点の標準化、実地試験での実装可能性検証、規制当局や支払者との整合の検討が求められます。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー/コンセンサス(修正デルファイ)
研究領域
診断/予後/方法論(アウトカム)
エビデンスレベル
III - 体系的文献レビューと専門家合意に基づく方法論開発
研究デザイン
OTHER