高リスク集団における低線量CT肺がんスクリーニング(SUMMIT):前向き縦断コホート研究
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8
概要
高リスク12,773例で、低線量CTは12か月時点で感度97.0%、特異度95.2%、偽陽性4.8%を達成。スクリーン検出肺がんの79.3%が病期I–IIで、主要治療は外科切除(77.0%)、90日死亡率0.4%と安全性も示されました。
主要発見
- 12か月時点の感度97.0%、特異度95.2%、偽陽性率4.8%。
- スクリーン検出の79.3%が病期I–IIで、77.0%が外科切除を受けた。
- 術後90日死亡0.4%、切除標本の良性率11.6%。
臨床的意義
低線量CTスクリーニングは高感度かつ偽陽性率を管理可能で、早期病期での診断が主体となり、外科治療を選択しても周術期死亡率は低いと見込めます。
なぜ重要か
多様な都市集団における大規模肺がんスクリーニングの実臨床での性能と安全性を示し、プログラム設計と政策立案に資する結果です。
限界
- ベースラインラウンドの解析であり、長期の死亡率への影響は未評価。
- 良性切除率(11.6%)は、結節管理アルゴリズムのさらなる最適化の余地を示唆。
今後の方向性
縦断的転帰(死亡率、過剰診断)の評価、リスクモデルと結節管理の改良による良性切除の低減、プログラム拡大時の公平性・受診継続の検証が必要。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- III - スクリーニング性能を評価した大規模前向きコホート研究。
- 研究デザイン
- OTHER