英国スコットランドにおける母体RSVpreFワクチンの乳児重症疾患予防効果:全国規模の人口ベース症例対照研究とコホート解析
総合: 80.0革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 9
概要
27,565例の出生集団で、母体RSVpreFワクチンは出生後90日以内の乳児RSV-LRTI入院を82.2%低減し、早産児でも有効(89.9%)でした。感度解析でも同等の有効性が示され、プログラム拡大が支持されます。
主要発見
- 出生後90日以内の乳児RSV-LRTI入院に対する調整後有効性は全体で82.2%、早産児で89.9%。
- 妊婦の50.2%が接種し、その92.1%は分娩14日超前に接種(保護効果のある間隔)。
- 感度解析(マッチドコホート)でも81.0%の有効性が確認され、期間中の回避入院は推定219件。
臨床的意義
医療体制は母体RSVワクチンを公平に拡大し、乳児のRSV入院大幅減少を見込みつつ、多シーズンの持続性と安全性を監視すべきです。
なぜ重要か
導入初期の政策決定に資するリアルワールド有効性データであり、早産児を含む妊娠週数横断的な優先化を後押しします。
限界
- 観察研究で残余交絡の可能性、導入初期シーズンのみの追跡
- 接種率約50%でアクセスの差があり得るため、多季・他地域での一般化に継続的評価が必要
今後の方向性
複数シーズン・変異株動向・接種間隔・公平性を評価し、安全性監視と費用対効果解析を統合する研究が必要。
研究情報
- 研究タイプ
- 症例対照研究
- 研究領域
- 予防
- エビデンスレベル
- III - 全国リンクデータを用いたネステッド症例対照研究(コホート感度解析付き)。
- 研究デザイン
- OTHER