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敗血症患者における腹腔内カンジダ症の予測:リンパ球サブタイプに基づく機械学習ノモグラムの構築と検証

Clinical and translational science2025-01-21PubMed
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7

概要

敗血症性腹腔内感染患者633例で、リンパ球サブセットと臨床因子を用いたIAC予測ノモグラムを構築・検証しました。機械学習(ランダムフォレスト)で変数選択を行い、多変量ロジスティック回帰でノモグラムを作成。高用量コルチコステロイド曝露やCD4陽性T細胞指標が重要予測因子となり、モデルは良好な識別能・校正・臨床的有用性を示しました。

主要発見

  • 敗血症性腹腔内感染633例の前向きコホートでモデル構築と検証を実施。
  • ランダムフォレストで免疫・臨床の重要因子を同定し、多変量ロジスティック回帰でノモグラムを作成。
  • 高用量コルチコステロイド曝露やCD4陽性T細胞指標が重要予測因子であり、モデルは良好な識別能・校正・臨床有用性を示した。

臨床的意義

リンパ球サブセットをリスクモデルに組み込むことで、抗真菌薬適正使用を洗練し、治療遅延を減らし、疑い例での培養・画像検査の優先順位付けに資する可能性があります。

なぜ重要か

敗血症におけるIAC高リスクを免疫学的情報で早期同定する実用的ツールであり、適時の抗真菌治療やソースコントロールを後押しします。

限界

  • アブストラクトでAUCなど具体的性能指標や外部検証が示されておらず、一般化の評価が限定的。
  • 単一地域コホートのため、他施設・異なる病原体環境での性能検証が必要。

今後の方向性

多施設外部検証、電子カルテ実装によるリアルタイム支援、抗真菌薬導入時期・診断収率・アウトカムへの影響評価が望まれます。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
診断
エビデンスレベル
II - モデル構築と内部検証を伴う前向きコホート研究
研究デザイン
OTHER