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成人敗血症患者における宿主RNAバイオシグネチャーの診断的有用性:システマティックレビューとメタアナリシス

Critical care explorations2025-01-31PubMed
総合: 75.5革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 8

概要

117研究(n=17,469、132データセット)の解析で、宿主RNAバイオシグネチャーは統合対照に対してAUC 0.86(95%CI 0.84–0.88)を示した。健常対照(AUC 0.87)やSIRS対照(AUC 0.84)に対しても良好な性能を維持した。SIRSに対する識別能が高いモデルとして、UrSepsisModel(210遺伝子)、microRNA-143、Septicyte Labが挙げられた。

主要発見

  • 宿主RNAバイオシグネチャーの敗血症診断AUCは0.86(95%CI 0.84–0.88)で、117研究(n=17,469)で一貫していた。
  • 健常対照(AUC 0.87)やSIRS対照(AUC 0.84)に対しても堅調な性能を示した。
  • UrSepsisModel(210遺伝子)、microRNA-143、Septicyte LabはSIRS対照に対して優れた識別能を示した。

臨床的意義

RNAベース診断(例:Septicyte Lab)の臨床評価を後押しし、敗血症の早期認識やSIRSとの差別化を加速し得る一方で、前向き検証と実装研究の必要性を示す。

なぜ重要か

成人敗血症のトランスクリプトーム診断に関するエビデンスを統合し、臨床的に重要な比較対象に対する性能を定量化して示し、橋渡し研究を方向づける。

限界

  • 研究デザイン、プラットフォーム、対照群(健常 vs SIRS)の異質性が大きい
  • 前向きの実臨床検証が不足し、出版バイアスの可能性がある

今後の方向性

バイオシグネチャーパネルとワークフローの標準化を進め、実臨床での有用性・費用対効果を含む多施設前向き試験で検証する。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー/メタアナリシス
研究領域
診断
エビデンスレベル
I - 診断研究を対象としたシステマティックレビューおよびメタアナリシスで、バイアス評価を実施
研究デザイン
OTHER