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重症敗血症患者における臨床サブタイプ:検証と簡便分類器モデルの開発

Critical care (London, England)2025-02-05PubMed
総合: 85.5革新性: 8インパクト: 9厳密性: 9引用可能性: 8

概要

ICU敗血症52,226例でSENECAサブタイプは地域差を示しましたが、3項目(AST、乳酸、重炭酸)の簡便モデルは外部検証でもδ型を高精度に識別しました。一般的検査項目のみでベッドサイド判定が可能となり、精密医療の実装を前進させます。

主要発見

  • 4つの大規模ICUコホート(n=52,226)でSENECA臨床サブタイプを検証し、サブタイプ分布の地域差を示しました。
  • 3変数分類器(AST、乳酸、重炭酸)はδ型を高精度に予測し、導出AUC 0.93、外部検証AUC 0.86(精度約83–86%)でした。
  • 4クラス全体の簡便モデルは精度62.2%と中等度以下であり、δ型が最も同定しやすく信頼性が高いことが示されました。

臨床的意義

日常検査のAST・乳酸・重炭酸により高死亡リスクのδ型をトリアージでき、治療強化やサブタイプ別介入への適切な登録に寄与します。

なぜ重要か

前例のない規模で敗血症サブタイプを検証し、臨床実装可能な分類器を提示したことで、サブタイプ別試験や診療経路の基盤を築きます。

限界

  • 後ろ向き観察研究であり、コホート間の不均一性がある。
  • 4クラス全体の割当性能は限定的で、サブタイプ分布の地域差が一般化可能性に影響する。

今後の方向性

臨床実装と転帰改善効果を検証する前向き研究、サブタイプ選択的無作為化試験、サブタイプ別の治療反応性の探索。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
診断
エビデンスレベル
III - 大規模後ろ向き多コホートの検証研究
研究デザイン
OTHER