インドの5つの地区病院における特別新生児治療室の多剤耐性敗血症:前向きコホート研究
総合: 78.5革新性: 7インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8
概要
インドの5地区病院において、培養陽性新生児敗血症は入院の3.2%、致死率は36.6%であった。病原体はグラム陰性菌が主体で、主要分離株の75–88%が多剤耐性、特に院外出生児で高率であり、IPC、血液培養体制、ASPsの緊急整備が必要である。
主要発見
- 6,612例中、培養陽性敗血症は3.2%、致死率は36.6%であった。
- 院外出生児の敗血症発生率は院内出生児より高かった(5.0%対2.0%)。
- 分離菌の70%はグラム陰性桿菌で、主要菌種の75–88%が多剤耐性であった。
臨床的意義
院内での血液培養・MALDI-TOF体制整備、感染予防対策の強化、地域耐性プロファイルに基づく経験的治療の最適化が必要。院外出生児の重点監視と早期治療強化を推奨する。
なぜ重要か
地区病院レベルで多剤耐性敗血症の負担と致死率を定量化した初の前向き多施設データであり、第三次医療以外の政策・資源配分に直接資する。
限界
- 事前基準を満たす症例のみに培養を実施しており、真の発生率を過小評価する可能性がある。
- 観察研究であり、MDRや死亡の要因に関する因果推論はできない。
今後の方向性
地区病院レベルの微生物検査体制拡充、ASPsのバンドル実装、IPC介入と経験的治療最適化の実用的試験による評価が求められる。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 予後
- エビデンスレベル
- II - 発生率・MDR・転帰を定量化した前向き多施設コホート研究。
- 研究デザイン
- OTHER