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日本版 敗血症・敗血症性ショック診療ガイドライン2024(J-SSCG 2024)

Journal of intensive care2025-03-16PubMed
総合: 75.5革新性: 6インパクト: 9厳密性: 8引用可能性: 8

概要

J-SSCG 2024は、9領域にわたり42のGRADE推奨、7つのグッドプラクティス声明、22の背景情報を提示し、GRADEと修正デルファイ法で合意形成しました。初期から専門的管理までの実践的指針を示し、日本での診療標準化と転帰改善に寄与します。

主要発見

  • 診断・ソースコントロール、抗菌薬、初期蘇生、血液浄化、DIC、補助療法、PICS、患者家族ケア、小児の9領域を網羅。
  • 42のGRADE推奨、7つのグッドプラクティス声明、22の背景情報を提示。
  • GRADEに基づく推奨を作成し、委員全員の投票による修正デルファイ法で合意形成。

臨床的意義

早期認識、ソースコントロール、抗菌薬最適化、初期蘇生、DICや集中治療後症候群等の合併症管理を支援し、救急・ICUにおける多職種チームの実践を指針化します。

なぜ重要か

GRADEを用いた国内ガイドラインは多職種の診療実践と研究課題を方向付け、敗血症・敗血症性ショックの標準化治療を促進します。

限界

  • ガイドライン自体は新規臨床データを産出せず、推奨は収載研究の質に依存。
  • 各施設での実装・遵守にはばらつきが生じ得るため、地域適応が必要。

今後の方向性

実装・遵守・転帰改善の前向き評価、新規RCTや実臨床エビデンスに応じた更新、意思決定支援ツールの開発。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー
研究領域
治療
エビデンスレベル
II - 新規無作為化データを伴わないが、GRADEに基づく体系的評価による統合。
研究デザイン
OTHER