北米および中南米の病院におけるメチシリン感受性黄色ブドウ球菌血流感染株でのセファゾリン接種量効果を検出する改良迅速試験の検証
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7
概要
北米・中南米由来のMSSA菌血症200株において、アンピシリンディスクを用いた改良ニトロセフィン試験は高接種MICに対して感度96%、特異度91.6%、正確度94%を示し、blaZ陰性株で偽陽性はなかった。低コストでスケーラブルなCzIE検出法である。
主要発見
- MSSA菌血症200株でCzIE有病率は53%(105/200)であった。
- 改良ニトロセフィン試験は高接種MICに対し感度96%、特異度91.6%、正確度94%を示した。
- blaZ陰性MSSA株で偽陽性は認めなかった。
- 全ゲノム解析によりBlaZ型別での性能評価が可能となった。
臨床的意義
臨床検査室で本迅速スクリーニングを導入しCzIEを同定することで、CzIE陽性時に抗ブドウ球菌ペニシリンへの切替など抗菌薬選択を最適化し得る。
なぜ重要か
CzIEを簡便・高精度・低コストで検出でき、MSSA菌血症におけるセファゾリン使用の適否判断に直結し、治療失敗の低減に寄与し得る。
限界
- 検査室レベルの検証であり、患者転帰との直接的関連は未評価。
- 対象はMSSAに限定され、他菌種や施設への一般化に限界がある。
今後の方向性
CzIE検出と抗菌薬選択・臨床転帰の関連を評価する前向き研究、資源制約下での実装研究、検査室ワークフローへの自動化・統合の検討。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 診断
- エビデンスレベル
- III - 検査室ゴールドスタンダードに対する盲検診断検証。
- 研究デザイン
- OTHER