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血流感染後の心筋梗塞および脳卒中リスク:集団ベース自己対照症例系列研究

Open heart2025-03-26PubMed
総合: 75.5革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 8

概要

集団規模EHRを用いた自己対照症例系列で、BSIは心筋梗塞・脳卒中リスクを一過性に著増させ、初週にピーク、28日で基線化した。最大CRP>300 mg/Lでリスクは顕著に高く、炎症依存的効果が示された。

主要発見

  • BSI後1–7日に心筋梗塞リスクが急増(調整IRR 9.67, 95% CI 6.54–14.3)し、28日で基線へ戻った。
  • 脳卒中リスクもBSI後早期に同様の上昇を示した。
  • 最大CRP>300 mg/Lの患者でリスク上昇が最大(MI IRR 21.54、脳卒中IRR 6.94)。

臨床的意義

特にCRP高値の患者では、BSI後1~2週間に心血管イベント監視(症状時の心電図/トロポニン、血圧管理など)を強化すべきである。この期間の標的抗炎症・抗血栓戦略の検討が求められる。

なぜ重要か

BSI後の心血管リスク期間を定量化し、全身炎症の大きさとリスクを結び付けたことで、高リスク期の監視や予防戦略の立案に資する。

限界

  • ICD-10コードと時点情報に依存し、誤分類の可能性がある。
  • 観察研究のため因果関係は不明で、院外イベントは捕捉されない。

今後の方向性

BSI後の高リスク期間における標的抗炎症・抗血栓介入の評価と、CRPや臨床因子を組み込んだリスク層別の検証を行う。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
予後
エビデンスレベル
III - 人口規模EHRを用いた観察的自己対照症例系列。
研究デザイン
OTHER