成人における1週および2週以内の非予定入院と敗血症入院リスクの予測
総合: 77.0革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 8
概要
外来・救急・入院を横断する4.49百万人データで1~2週の非予定入院および敗血症入院を予測するモデルを時系列外部検証した。外来後2週の敗血症入院でAUC 0.904を示し、実臨床で活用可能な評価必要数を示した。
主要発見
- 外来後2週の敗血症入院予測でAUCは最大0.904に達した(時系列検証)。
- 4,488,579名を対象に、外来8.60億件、救急603万件、入院148万件の受診データを使用した。
- 感度40%時の評価必要数は、入院後2週の非予定入院で4.3、外来後1週の敗血症入院で45であった。
臨床的意義
外来・救急受診後の高リスク患者をフラグ化し、早期フォローや追加検査、ケア調整により敗血症関連入院を予防するプログラムへの統合が可能である。
なぜ重要か
日常診療データから短期間の敗血症入院を高精度に予測し、予防的介入の標的化を可能にする。診療場面を跨いだ時系列外部検証により一般化可能性が高い。
限界
- 観察研究由来のモデルであり、コーディングや測定バイアスの可能性がある。
- 統合型医療システム外への一般化には前向き外部検証が必要。
今後の方向性
敗血症入院削減効果を検証する前向き介入研究(例:段階的導入試験)、および多様な医療機関での公平性監査と可搬性評価。
研究情報
- 研究タイプ
- コホート研究
- 研究領域
- 予後
- エビデンスレベル
- II - 大規模後ろ向きコホートに対する時系列外部検証を伴う予後予測モデルの妥当性評価。
- 研究デザイン
- OTHER