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英国・ウェールズの救急外来における敗血症同定と抗菌薬開始に対するNEWS2基準の通常診療とNEWS2+プロカルシトニン検査の比較(PRONTO):多施設無作為化対照オープンラベル第3相試験

The Lancet. Respiratory medicine2026-03-26PubMed
総合: 85.5厳密性: 9革新性: 8ジャーナル: 8臨床: 9

概要

多施設第3相RCT(n=7667)で、NEWS2に迅速プロカルシトニン検査を併用しても3時間以内の静注抗菌薬開始は不変だったが、28日死亡率は低下した(13.6% vs 16.6%)。PCT結果は約3分の2で臨床判断に活用され、有害事象は群間で同程度であった。

主要発見

  • 3時間以内の静注抗菌薬開始率に差はなし(48.4% vs 48.2%;p=0.95)。
  • 28日死亡率はPCT誘導群で低下(13.6% vs 16.6%;調整リスク差 -3.12%ポイント;90%CI -4.68〜-1.57)。
  • PCT結果は64.7%で臨床判断に反映され、有害事象は群間で同程度。

臨床的意義

NEWS2に迅速プロカルシトニン検査を統合することで、敗血症疑い患者のトリアージで重症度認識と転帰改善が期待できる一方、抗菌薬投与は遅延しない。実装方法や抗菌薬適正使用への影響評価が今後必要である。

なぜ重要か

救急外来の敗血症診療における実践的な大規模RCTで、早期抗菌薬開始は不変ながら死亡率低下を示し、ベネフィットの機序に対する従来の想定に一石を投じる。

限界

  • オープンラベルで医師裁量が大きく、アルゴリズムは推奨のみで使用割合が一定でない(約65%)
  • 死亡低下の機序が不明で、英国の救急外来という環境に依存した一般化可能性の制約

今後の方向性

死亡率低下の機序解明、抗菌薬適正使用(投与期間・デエスカレーション)への影響、各種救急外来での実装と費用対効果の検証が必要である。

研究情報

研究タイプ
ランダム化比較試験
研究領域
診断
エビデンスレベル
I - 事前規定の主要評価項目を有する高品質な無作為化比較試験
研究デザイン
OTHER