集中治療における強屈曲型ビデオ喉頭鏡挿管での先端可動ブジー対スタイレット:無作為化比較試験
総合: 75.5革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 7
概要
強屈曲型ビデオ喉頭鏡を用いたICU挿管では、先端可動ブジーがスタイレットに比べ初回成功率を99%対83%に有意に向上させ、喉頭操作も減少し、合併症の増加は認めませんでした。
主要発見
- 初回成功率:ブジー99% vs スタイレット83%(P=0.005)。
- 喉頭操作が少ない:ブジー10% vs スタイレット31.4%。
- 合併症発生率に有意差なし。
- 術者の難易度評価はブジーで良好(容易/やや容易99% vs 90%)。
臨床的意義
ICUで強屈曲型ビデオ喉頭鏡を用いる際は、初回成功率向上と補助操作の低減のため、スタイレットより先端可動ブジーを優先すべきです。
なぜ重要か
初回成功率の実質的改善が示され、ICUでの強屈曲型ビデオ喉頭鏡挿管における標準イントロデューサー選択の見直しを後押しします。
限界
- 単施設試験であり術者の盲検化が不可能
- 強屈曲型ビデオ喉頭鏡に限定された結果で、標準ブレードへの一般化は不確実
今後の方向性
多施設・多様な術者経験・異なる強屈曲型プラットフォームでの再現性確認と、低酸素血症・循環動態不安定化への影響評価が求められます。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - ICU挿管におけるイントロデューサーを比較する無作為化比較試験
- 研究デザイン
- OTHER