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全身麻酔後の周術期神経認知機能に対する筋弛緩拮抗薬の影響:系統的レビューとメタアナリシス

BMC anesthesiology2025-04-05PubMed
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7

概要

10件のRCT(n=1705)で、スガマデクスはネオスチグミンに比べ早期PNDを減少(RR 0.67)し、有害事象の増加はみられずTOF回復も速かった。術直後期の神経認知面での優位性が示唆される。

主要発見

  • 全身麻酔下の10RCT(1705例)を対象とした系統的レビュー/メタアナリシス。
  • スガマデクスはネオスチグミンに比べ、術後早期のPNDを減少(RR 0.67; 95%CI 0.48–0.94)。
  • 有害事象の増加はなく、TOF≥0.9への回復が速かった。

臨床的意義

高齢や認知脆弱性など早期PNDリスクが懸念される症例では、費用と供給状況を考慮しつつ、ネオスチグミンよりスガマデクスを選好する判断が支持される。

なぜ重要か

臨床的に重要で頻度の高いPNDに関し、拮抗薬選択に影響し得る比較エビデンスを提示している。

限界

  • PNDの定義や認知評価法に不均質性があり、追跡は概ね7日以内に限定。
  • 出版バイアスの可能性と、同一レジメンの直接比較試験数が限られる。

今後の方向性

長期の神経認知転帰、費用対効果、フレイルや基礎認知障害などのサブグループ効果を検証するRCTが必要である。

研究情報

研究タイプ
システマティックレビュー/メタアナリシス
研究領域
治療
エビデンスレベル
I - 拮抗薬を比較したRCTの系統的レビューとメタアナリシス。
研究デザイン
OTHER