待機手術を受ける小児における超音波による胃内容液量評価:1時間および2時間の絶食間隔で炭水化物含有透明液と水を比較した前向き無作為化二重盲検試験
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- 研究デザイン
- 研究デザイン 9(10 点満点)
- 新規性
- 新規性 8(10 点満点)
- 掲載誌
- 掲載誌 7(10 点満点)
- 臨床的意義
- 臨床的意義 9(10 点満点)
概要
ASA I~IIの小児140人を対象とした前向き無作為化二重盲検試験では、麻酔導入1時間前に炭水化物含有透明液を3 mL/kg摂取すると、2時間絶食より胃内容液量は多くなったが、全例で誤嚥リスクの目安である1.5 mL/kgを下回った。1時間群では快適性も高く、適切に選択された健康な小児の待機手術における実施を支持する結果であった。
主要発見
- 参加した小児140人全員が試験を完遂し、胃内容液量が1.5 mL/kgを超えた症例はなかった。
- 炭水化物含有透明液の1時間絶食群では胃内容液量が0.947 mL/kg、2時間絶食群では0.340 mL/kgであった。
- 炭水化物含有透明液の1時間絶食群では快適性が有意に高く、肺誤嚥は観察されなかった。
臨床的意義
消化管以外の待機手術を受ける健康な小児では、麻酔導入1時間前の炭水化物含有透明液3 mL/kg摂取が、2時間の透明液絶食に代わる実行可能な方法となり得る。胃内容液量は評価された安全閾値を超えず、快適性の向上が期待される。ただし、緊急手術、消化管疾患、誤嚥高リスク例などへ自動的に適用すべきではない。
なぜ重要か
小児の絶食ガイドラインが緩和されつつある中、本研究は胃超音波による客観的測定と患者の快適性に基づく前向き定量的エビデンスを提供した。従来の慣習だけでなく、実際の胃内容液量を用いて1時間絶食の安全性を検討した点が重要である。
限界
- 対象は消化管以外の待機手術を受ける健康なASA I~II小児に限られ、一般化可能性には制限がある。
- まれな肺誤嚥イベントを検出できる規模ではなく、胃超音波所見を代替指標として用いており、誤嚥そのものを主要評価していない。
今後の方向性
今後は、多施設大規模研究により、乳児、併存疾患または誤嚥リスクを有する小児、緊急手術、異なる透明液製剤における1時間絶食を検証し、実際の誤嚥と周術期転帰を評価する必要がある。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 予防
- エビデンスレベル
- I - 客観的な生理学的測定と前向き登録を伴う、前向き無作為化二重盲検臨床試験。
- 研究デザイン