メインコンテンツへスキップ

SpO2に基づく呼吸補助下患者のARDS改訂スクリーニングプロトコル

Journal of intensive medicine2025-01-28PubMed
総合: 74.0革新性: 7インパクト: 7厳密性: 8引用可能性: 7

概要

本前向き単施設研究は、呼吸補助を要する患者において経皮的酸素飽和度(SpO2)に基づくARDS(急性呼吸窮迫症候群)改訂スクリーニングプロトコルを作成し、161例で導出、180例で検証した。動脈血採取が困難な場面で早期・非侵襲的なARDS同定を目指す手法である。

主要発見

  • ABGおよび心電図監視を要する341例を前向きに登録。
  • 161例でモデル導出、180例でモデル妥当性を検証。
  • 呼吸補助下患者を対象にSpO2に基づく改訂ARDSスクリーニング手順を構築し、前向きに評価した。

臨床的意義

多施設での検証が進めば、SpO2ベースのスクリーニングはABG確認・画像診断・肺保護戦略の早期適用のトリアージに活用でき、ICUモニタリングに組み込める。

なぜ重要か

非侵襲かつ迅速に得られるSpO2指標に基づくスクリーニングは、資源制約下やリアルタイムの臨床現場でARDS検出を広げ、介入を迅速化し得る。

限界

  • 単施設研究であり、抄録中に性能指標の詳細が示されていない。
  • 外的妥当性および閾値・アルゴリズム詳細の一般化には全文確認と多施設検証が必要。

今後の方向性

多施設での外部検証、電子カルテ連携による自動アラート実装、PaO2/FiO2指標を用いたスクリーニングとの直接比較が求められる。

研究情報

研究タイプ
コホート研究
研究領域
診断
エビデンスレベル
III - 無作為化のない前向き観察によるモデル開発・検証研究。
研究デザイン
OTHER