経会陰前立腺生検における周術期抗菌薬予防投与の有無と感染性合併症-すべての比較研究を含むシステマティックレビューとメタアナリシス
総合: 75.5革新性: 7インパクト: 8厳密性: 8引用可能性: 7
概要
23件の比較研究(RCT 2件、約1万2324例)の統合解析で、経会陰前立腺生検における周術期抗菌薬予防投与を省略しても、泌尿生殖器感染、発熱、敗血症(0.16%対0.13%)、再入院はいずれも増加しませんでした。患者安全性を損なわずに抗菌薬適正使用を支持します。
主要発見
- PAPの有無で泌尿生殖器感染、発熱、敗血症、再入院に有意差はなし(すべてp>0.25)。
- 敗血症のプール発生率は非常に低く、PAPあり0.16%、なし0.13%で同等。
- サブグループ・感度分析でも一貫し、30日死亡は報告なし。
臨床的意義
経会陰前立腺生検では、多くの患者で定型的な抗菌薬予防投与を安全に省略でき、適正使用の目標に合致します。高リスク例や地域疫学に応じた例外設定は必要です。
なぜ重要か
TPBにおける予防投与が感染・敗血症を減らさないことを示し、日常的な抗菌薬投与の非実施(ディ・インプリメンテーション)を後押しし、耐性化圧を低減します。
限界
- 研究デザインの不均質性および転帰未報告が一部に存在
- 事象率が極めて低く、稀な転帰の推定精度が限定的
今後の方向性
高リスクサブグループにおける選択的予防の基準を明確化し、予防投与非実施の費用対効果と耐性への影響を評価する。
研究情報
- 研究タイプ
- システマティックレビュー/メタアナリシス
- 研究領域
- 予防
- エビデンスレベル
- I - ランダム化試験と比較研究を含むシステマティックレビュー/メタアナリシス
- 研究デザイン
- OTHER