高齢敗血症性ショック患者における高平均動脈圧目標の有効性(OPTPRESS):多施設プラグマティック非盲検ランダム化比較試験
総合: 85.5革新性: 8インパクト: 0厳密性: 0引用可能性: 0
概要
65歳以上の敗血症性ショック518例を対象とした多施設プラグマティックRCTで、MAP 80–85 mmHgの高目標は65–70 mmHgと比べて90日死亡率を増加させた(39.3% vs 28.6%、差10.7%)。慢性高血圧を含むいずれの亜集団でも利益は認めず、腎代替療法フリー日数も短かった。
主要発見
- 90日全死亡率は高MAP群で増加(39.3% vs 28.6%、差10.7%、95%CI 2.6–18.9)。
- 28日時点の腎代替療法フリー日数は高MAP群で短かった。
- 慢性高血圧を含むいずれの亜集団でも高MAP目標の利益は認められなかった。
- 中間解析に基づき有害性が示唆され、試験は早期中止となった。
臨床的意義
高齢の敗血症性ショックではMAP 80–85 mmHgの設定を避け、65–70 mmHgの標準目標を推奨。高い目標を検討する場合は腎代替療法の必要性増大に留意する。
なぜ重要か
高いMAP目標が高齢敗血症性ショック患者に有害であることを明確に示し、ガイドラインの血行動態目標に直結する根拠を提供する。
限界
- 非盲検デザインによるパフォーマンスバイアスの可能性
- 主に日本の高齢ICU患者への一般化であり、目標維持は初回72時間に限定
今後の方向性
フレイルや血管硬化、微小循環指標を統合した個別化MAP目標の検討と、高用量血管作動薬曝露による腎・心血管有害事象の評価が必要。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 多施設ランダム化比較試験であり、有害性による早期中止を含む高水準のエビデンス。
- 研究デザイン
- OTHER